こんにちは、心吾です。
以前、説得力のある文章を書くには、「理由・根拠」を示しましょう。
という記事を書きました。>説得力のある文章を書くには「理由を添える」
説得力のある文章が書けると、読み手の信用が得られます。
今回は、説得力のある文章が書けるようになるためのもう一つのテクニックをご紹介します。
それは、「なんどもなんども繰り返す」です。
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「繰り返し」の力
同じ「意味」と「感情」を、言葉を変えて繰り返し伝えていくことで、説得力が上がります。
これは、「社会心理学者ウィルソン氏の実験で明らかになっている」とメンタリストのDaiGoさんは、彼の書いた本人を操る禁断の文章術 [ メンタリストDaiGo ]の中で述べています。
相手を説得する際に、2~3回の繰り返しでは46%の説得率であったのに対して、10回の繰り返しでは、82%まで説得率が上がったというデータがあります。
繰り返せば繰り返すほど相手を説得しやすくなる、ということが分かりますね。
なぜ「繰り返す」ことで説得力が上がるのか明確な理由は示されていませんが、私の見方では、同じ意味や感情の言葉を、何度も何度も聞くことで、「記憶に定着しやすくなるから」ではないかと思います。
暗記の勉強をするときは、見て、読んだり、書いたり、音読したり、語呂合わせを考えたり、いろいろ工夫をしながら記憶にとどめておこうと努力しますよね。
1つの事柄に対していろいろな方向からアプローチすることで、そのものをより立体的に見ることができるようになります。
立体的な視点で見ると、ものごと全体がとらえやすくなります。
すると、その意味がより理解でき、すんなりと納得できるわけです。
それが説得力となるのではないでしょうか。
ということは、「記憶に定着させることができれば、説得できる」ということです。
毎日流れるCMや好きな音楽の歌詞などは、いつの間にか覚えていますよね。
無意識のうちに刷り込まれ、説得されているので、なんの違和感もなく受け入れています。これが「繰り返し」の効果でしょうね。
やってはいけない「繰り返し」とは
ただし、この「繰り返し」のテクニックには、やってはいけないことがあります。
それは、「同じ言葉を3回以上使うこと」です。
同じ「意味」と「感情」を繰り返し伝えるぶんには説得の効果は上がりますが、一方で、同じ「言葉」を3回以上繰り返すことは、逆に「飽き」が生じるのです。
全く同じCMを3回以上連続で見せられると、「もう、いいよ」「うっとうしい」と言いたくなりませんか?
文章でも同じように、イライラさせず、うっとうしくさせず、飽きさせないように「繰り返す」技術が必要です。
同じ「言葉」ではなくて、表現を上手に変えて伝えていく。「言葉の言い換え」が大事になってきます。
コピーのなかで最も伝えたいことを、バリエーションを色々と変えて10回以上繰り返しましょう。そして82%の説得率を取りましょう。それが成約率のアップにつながるはずです。
「言葉の言い換え」に大切な読み手の感情
繰り返すときに大切な「言葉の言い換え」ですが、重要なのは、「読み手の感情を想像すること」です。
たとえば、あなたが車を売りたいとしましょう。
商品として「その車の良さ」を繰り返し伝えていき、説得・納得させたいですよね。
そのとき、読み手の「車を手に入れたときの幸せな感情」を想像してみると「感情」の言葉がうまく作り出せるのではないでしょうか。
また、5W1Hに当てはめてみると考えやすいです。
- Who → 誰が幸せなのか?
- What → 何が幸せなのか?
- When → いつ幸せを感じる?
- Where → どこで幸せを感じる?
- Why → なぜ幸せを感じるのか?
- How → どのように幸せを感じるのか?
など、すべてに当てはめなくてもいいですが、このように考えると、商品を買おうという人の「感情」を自分に当てはめて想像しやすくなります。
車を買うことで・・・
- 「休日には家族みんなでキャンプに出かけて、たくさん思い出が作れます」
- 「恋人と幸せな1泊2日のドライブ旅行に行きましょう」
- 「広々とした車内の空間は子供が喜びます」
- 「安定した走行は高齢者も安心して乗ることができます」
- 「バックモニターで初心者も駐車に自信がもてます」
5W1Hは、具体的に想像することができるので、使い勝手が良いですね。
まとめ
- 「意味」と「感情」を、表現を変えて10回以上繰り返すと説得率は80%以上!
- 注意点としては、同じ「言葉」を3回以上繰り返さないこと。
- 表現のバリエーションを増やすには、読み手の感情を5W1Hに当てはめて想像すると良い。
コピーライティング、セールスレターを書くときのヒントがたくさん書かれています。
人を操る禁断の文章術 [ メンタリストDaiGo ]
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