以前の記事で
「説得力のある文章を書くには、「理由・根拠」を示しましょう。」
というお話をしましたが、あなたの主張にさらに説得性を与えるもう一つの方法があります。
それはズバリ、「対比」です。
「対比」とは、二つのものを並べ合わせて、違いやそれぞれの特性を比べることです。
テレビCMでもよくこの「対比」が使われています。
よくある洗濯洗剤のCMでは、従来の製品との「洗浄力の違い」や「すすぎに必要な回数の違い」などを強調し、いかにその新商品が優れているか、ということをアピールしていますよね。
このように「対比的な表現」は主張に説得性を与えます。
私たちは、類似しているものの間に「違い」を見出し、「区別」することで、
容易にものごとを理解することができます。
・自分が太っているのか、痩せているのか
・身長が高いのか低いのか
・商品の価格が高いのか低いのか
・提供しているサービスが優れているのかどうか
このようなことは、比較する対象があることでより理解しやすくなるのです。
私たちはあらゆる場面で無意識にこの「対比」と「選択」を繰り返しています。
例えば、スマホの機種変更をする場合、本体の価格やデザイン、操作性、通信料、容量、写真のきれいさ、アンドロイドにしようかiPhoneにしようか、などと色々比較しながら選んでいると思います。
そのうえで最も自分の納得のいく選択をしようとしますよね。
このような「対比」と「選択」は、あらゆる行動を決定するときのプロセスの1つです。
一方、商品やサービスを提供する側からすると、この「対比」による優位性をいかに証明できるか、が重要となります。とくに競合するライバルとの勝負ではここがカギとなります。
ですから、あなたが説得力のあるセールスコピーを書くには、ライバルの商品やサービスとの比較を通して「ここが売りです」ということを明示する必要があるわけです。
お客さんは厳しい視点で比較をするので、それに負けない強力な「売り」を持たなければいけないということです。
「独自性」を見つけるには、、、
そうなると、差が出るのは競合するライバルにはない「独自性」です。
「ハイパワー・マーケティング」(ジェイ・エイブラハム著)では、
「独自性」の見つけ方として、以下の9つが挙げられています。
あなたの業界で満たされていないニーズを見極めること。
それが独自性を見つけるヒントとなります。
1.広い選択肢
2.大幅なディスカウント
3.的確なアドバイスや補助
4.利便性(たとえば、ロケーション、豊富な在庫、配達の速さなど)
5.最高級の製品(サービス)
6.迅速なサービス
7.特別な各種サービス
8.長期的な保証、または広範囲にわたる保証
9.その他、ライバルには提供できない特別な点、有形・無形の利益、価値ある特典など
参考にしてみて下さい。
まとめ
・あなたの主張に「説得力」を与えるためには、類似したものと「対比・比較」することで、違いを伝えるとよい。
・比較することで優位に立つためには、「独自性」を見つける必要がある。
・そのためには、まず、あなたの業界で満たされていないニーズを見極めること。