こんにちは、SHINです。
最近、体動かしていますか?
私は、2年前くらいまでは毎週のように草野球やソフトボールをやっていました。
そして週3日くらいはウォーキングやジョギングなどもやって汗を流していました。
ですから、まあまあ健康的な体型を維持していたんです。
ですが、近頃はほとんど運動しない割にはガッツリご飯も食べて
甘いチョコレートやお菓子なんかもたくさん食べてしまっています。
結果、今年に入って2か月で5㎏くらいは余裕で太ってしまいました。
着る服もだいぶきつくなってきています。
普段私は、整形外科でリハビリの仕事をしているので、
「体重コントロールのためにしっかり運動しましょう!」
なんて患者さんに偉そうに言ったりしているのですが、
そう言っている本人の体がやばくなりつつある状態です。
反省です。
何事も、一度なまけ癖が付いてしまうと、
「やらなきゃいけない」と分かっていても
なかなか行動に移せなくなってしまう事ってよくありますよね。
そういう時、あなたはどのようにやる気を奮い立たせていますか?
「天国に行きたい」
ダイエットをするとき、理想の体になった自分を想像して
食事制限や運動のやる気を出そうとする人は多いですよね。
「タバコを止めよう!」と決意した人は、
自分の体が健康になることを目指して禁煙する人が多いのではないでしょうか。
また、アスリートがつらい練習を毎日毎日繰り返すのは、
試合で相手に勝って勝利の喜びを得るためですよね。
要するに
「気持ちよくなりたい」
「うれしくなりたい」
「幸せになりたい」
という考えが行動の原動力になるということです。
行動することで
「すばらしい未来」=「天国」に行けるわけです。
お客さんが商品やサービスを購入するときも同じです。
・「このかわいい洋服を着て、オシャレしたい。幸せな気分になりたい」
・「この本を読んで知識を身につけ、仕事に活かしたい」
・「おいしいものをたくさん食べて飲んで、ストレスを発散したい」
・「高級車に乗ることで、注目を浴びたい」
・「限定品を買って、優越感を得たい」など。
「すばらしい未来」が想像できるからこそ、お金を払うことは多いはずです。
モノを購入しても現実が何も変わらないのであれば、
わざわざお金を払ってまで買う必要はありませんよね。
「地獄には行きたくない」
「最高の自分を引き出す法」(ケリー・マクゴニガル著 大和書房)から、
スタンフォード大学で行われたという実験が面白かったのでご紹介します。
この実験では、参加者はランニングマシーンの上で走ります。
走っていてもいなくても、マシーンに乗った参加者の目には自分のアバター(分身)の姿が見えています。3Dテクノロジーの装置で、自分の将来の姿が見られるわけです。
参加者が走るペースを落とすと、アバターの姿は太ってしまいます。
けれども、ペースを上げると、アバターの姿が引き締まってがっしりしてきます。この実験によって、将来の自分の姿に明らかなちがいが現れるのを見て、実際その通りにちがいないと思った人ほど、長い時間、熱心に走ることがわかりました。(P.61)
「太りたくない!」と思うことが、
積極的に走る動機づけになったということですね。
要するに
「悪い未来」=「地獄」を想像することも、
人が行動するときの強いモチベーションになるということです。
実際、最近友達に撮られた写真の中の自分を客観的に見てみると、
「やばい。いま痩せなきゃ大変なことになるぞ」とすごく焦りました。
それからは少し食事やお菓子の量を減らしましたし、チューブで肩甲骨周りの筋トレも始めました。
(効果はまだ現れていませんが・・・)
たしかに「地獄」を想像することで、行動できるようになりました。
というか、行動しないではいられなかった、という感じです。
恐怖をあおれば売れる?
「現代広告の心理技術101」には、次ように書かれています。
「恐怖をあおれば売れる。恐怖は人を刺激し、急きたてる。
人に行動を起こさせ、お金を使わせる。」(P.42)
こう言われると、
まるで人を脅してでも買わせることを勧めているように聞こえると思いますが、
決してそうではありません。
たいていの人は、イヤな事からは目を背けようとします。
「オレは太ってなんかいない。骨太で筋肉質なだけ」みたいな(笑)
ですからコピーでは、あえて事の重大さを目の前に広げて
「地獄」をちょこっと見せてあげるという役割を担います。
「このままだとメタボになって糖尿病、ひざ痛、腰痛は免れませんね。
将来、あなたのひざは人工の関節を入れることになるでしょうね。」
未来に直面する怖い現実を突きつけ、理解してもらったうえで、
この商品やサービスがあれば「地獄」を回避できますよ、
という提案につなげると、人の心を動かし行動してもらえるわけです。
決して悪用してはいけませんし、強く脅してもいけません。
商品を宣伝する者としては、
「あえて見込み客が目を背けたがる問題点をあぶり出し、
その問題を解決する方法としてその商品やサービスを提案する」
というような意識や精神が大切なのではないかと思います。
まとめ
・行動した時に得られる「すばらしい未来」
・行動しなかった時の「怖い未来」この「天国」と「地獄」を想像させることが
強力な行動の原動力となります。
しかし、あまりにも恐怖をあおって未来に対する希望を無くしてしまうと、
逆に行動する気も起こらないという事態も考えられるでしょうから、
恐怖のあおりすぎは厳禁ですね。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。