こんにちは、心吾です。
ブログを書き始めてからというもの、本屋さんによく行くようになりました。
ブログやライティングに使えそうなネタ集めや、最近の話題の本などをチェックしながらぶらぶらと本屋を歩き回ります。
スポーツ全般好きなので、スポーツ雑誌やトレーニング系、メンタルトレーニング系もよく立ち読みします。
また、自己啓発、心理学、脳科学、マーケティングなどの本が並ぶ棚にも興味がいきますね。
今日は、近くのTSUTAYAでランキング2位だった本
他人を支配する黒すぎる心理術 [ マルコ社 ]を手に取り読んでみました。
あやしいマインドコントロールや催眠術のような、人を“だます”ためのテクニックを集めたような本ではありません。
“円滑なコミュニケーションを築くため”の、基本的な心理学の知識や心理テクニックを解説したコミュニケーションスキルの実用書です。
具体例もたくさんあり、読みやすくまとまっていました。
対面でのコミュニケーションだけではなく、会議やプレゼン、交渉等につかえるテクニックも多く載っており、またコピーライティングにも応用できるテクニックも満載でした。
そして、これまで勉強してきたことの復習にもなりました。
今回はそのなかで、興味深かった内容を少し紹介したいと思います。
「ピグマリオン効果」
「ピグマリオン効果」はご存知でしょうか?
アメリカの心理学者ハーロックは、小学校5年生に5日間算数のテストをさせ、一つのグループには成績を問わずにほめて、ふたつめのグループには叱責をし、3つめのグループには何もしないという内容で対応を分けて成績の伸びを比較しました。
この結果、成績をほめたグループは成績が上がり、叱ったグループは成績が停滞し、何もしないグループでは変化が現れませんでした。
このように、期待することによって対象者からやるきが引き出され、成績が向上する現象を「ピグマリオン効果」と呼びます。(P.92)
この「ピグマリオン効果」を上手に使って文章を書いている人がいますね。
「この記事を読んでいるあなたは本当に勉強熱心ですね。」
「あなたは成功する素質があります」
上手に褒められると、読み手としてはとても気分が良くなります。
そうすると、相手の意見もすんなり受け入れられる態勢になってきます。
そして行動を促されると、自然と従っている自分がいたりします。
自分から動いているつもりでも、後から考えてみたら上手く相手に操られていた、そういう経験はありませんか?
「褒めて伸ばす」という言葉はまさに「ピグマリオン効果」の事でしょう。
ブログやメルマガ、コピーを書く際にも読者を「ほめる」ことは大事だなと感じました。
ネットビジネスやアフィリエイトをしている方なら、読者に「購入する」という行動をしてもらう必要がありますよね。
服屋さんなんかでも、「買ってください!」オーラで売り込まれると逆に引いたりします。
ですが、「この服、お似合いですね。かっこいいです。」なんていう風に持ち上げられた方が、買いたい気持ちが湧き上がってきますよね。たとえそれがお世辞だとわかっていても。
子供のころ、お母さんに「はやく勉強しなさい!」と言われれば言われるほどやる気を失いませんでしたか?
私は「あなたが勉強するときの集中力はすごいね。」と言われた時、すごくやる気が出たのを覚えています。
そしてその言葉は今でも少なからず心の支えとなっています。
「人のやる気を起こさせる」ためにはこの「ピグマリオン効果」は非常に有効な手段ではないかと思います。
「ほめ殺し」
この「ピグマリオン効果」ですが、「黒いテクニック」としても紹介されています。
ほめるテクニックを駆使すれば、好きな相手だけでなく、敵意をむき出しにしてくるライバルやいけすかない相手さえも操ることができます。
(中略)
ライバルには「ほめられるはずのない相手にほめられる」という不協和が生じています。そのため、心の中ではその不協和を解消しようと、「あいつは案外いいやつなのかもしれない」と思い込む作用が働くのです。(P.93)
いけすかない奴やライバルをほめることは、プライドも邪魔をして難しいこともあると思いますが認めて「ほめる」と、いつしか相手は飼いならされた犬状態になるそうです。
逆に言うと、「ほめ殺し」をしてきた相手がいたら、こちらを意図的に操ろうとしているかもしれないな、と警戒して臨む必要があるかもしれませんね。
まとめ
「ピグマリオン効果」とは、
「期待することによって対象者からやるきが引き出され、成績が向上する現象」のこと。
チームや仲間でビジネスを行うときにも、ピグマリオン効果を使って、上手に人を行動かすことができれば、成果は上がるでしょうね。
そしてリーダーとしての株も上がることでしょう。
私は「ほめる」ことは大事だとわかってはいても、なんだか恥ずかしかったりプライドが邪魔をしたりして出来ないことが多いです。
仲間やライバルたちをどんどんほめて、どう変化するかを観察するのも面白そうですね。
「1日1ほめ」やってみます。
それでは。
心吾