経営コンサルタントでありマーケッターである神田昌典さんが提唱した、反応を取りやすい「文章の型」。それが「PASONAの法則」です。
この方法はあまりにも簡単に結果が出てしまうので、悪用する人がたくさん出てきてしまったようです。形だけをまねして言葉巧みに「あおりたてる文章」となってしまったのですね。
私の目的は、あくまでも相手が抱えている悩みを、相手の立場にたって理解すること。それを描写できるほど、明確に表現することであって、相手を恐怖に突き落とすことが目的ではない。
要するに、相手の立場に立って悩みを一緒に考えるというスタンスだから、「PASONAの法則」というのは、感情マーケティングでもあり、共感マーケティングでもあり、ねぎらいマーケティングでもある。(不変のマーケティング [ 神田昌典 ]P.266)
本質的な部分を取り違えて出てきてしまった誤解 (T_T)
それを解くために、神田さんが新しく提唱したのが、「新・PASONAの法則」というものです。
Contents
「新・PASONAの法則」とは?
「新・PASONAの法則」とは
- P:Problem(問題)
- A:Affinity(親近感)
- S:Solution(解決策)
- O:Offer(提案)
- N:Narrowing down(絞り込み)
- A:Action(行動)
旧・PASONAの法則との変更点は、次の2点です。
・2番目のAがAgitation(あぶりたて)からAffinity(親近感)になったこと。
・4番目のOがOffer(提案)として独立し、より重視されるようになったこと。
ここだけ見ると、「旧・PASONA」と大して変わっていないような印象ですし、どうしたら煽らずに相手の感情に寄り添った、共感してもらえるような文章がかけるのだろうか?
という疑問がわきますよね。
「5つの質問」
そこで必要なのが、以下の「5つの質問」です。
【質問1】
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【質問2】
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【質問3】
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【質問4】
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【質問5】
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この「5つの質問」については、不変のマーケティング でも少し触れられてはいましたが、「稼ぐ言葉の法則 「新・PASONAの法則」と売れる公式41 [ 神田昌典 ]」ではより詳細に、実践的に説明されています。
この質問では、
- お客さんはどのような人か?
- 売ろうとしている商品はどのような商品なのか?
を、これでもかというほど色々な角度から掘り下げています。要するに、「ターゲッティング」と「リサーチ」をとことん追求する、ということですね。
この2つのことの大切さは、以下の記事でも詳しく書きましたが、あらためて、その重要性を認識させられました。
こんにちは。心吾です。 コピーやセールスレターの目的は文章によって「読み手の行動を促す」ことにあります。 一言…
大切なことは、「商品ありき」ではなく、あくまでも「お客さんありき」で商売を考える、ということです。
リアルビジネス、ネットビジネス関係なく、そして人間関係においても、「相手を思うことが大切」ということは、
たいていの人は当然のこととして理解していると思います。
ですが、実際に商品やサービスを売ろうと営業マンがセールストークをする場合やセールスレターを頑張って書こうと思っているときなどは、以外にもその商品のことをアピールすることだけに終始している場合が多いのではないでしょうか?
この「5つの質問」は、お客さん目線で伝えるための道しるべであり、軌道修正してくれるツールです。ですから、「新・PASONAの法則」は、あくまでもこの「5つの質問」とセットで成り立つものです。
この質問を繰り返し繰り返し自分自身に投げかけることで、必然的に「感情」「共感」「ねぎらい」を重視したマーケティングが可能になっていることでしょう。
この「稼ぐ言葉の法則」という本の中では、「1コのリンゴを売る」という設定を通して、文章の書き方を教えてくれるので、わかりやすく頭を整理することが出来ます。
注意点は?
「新・PASONAの法則」を理解することで、より見込み客の感情を動かせるようになり、売れる広告が書けるようになります。ただし、私をコンサルしていただいている宇崎さんという方は、以下のような忠告をされています。
下手に「型」にあてはめて文章を書く癖を付けてしまうと根本的なコピーライティングのスキルは一向に向上せず、柔軟性の無い決まったコピーしか書けなくなってしまいます。
むしろ重要なのはこの型にあてはめた文章を書く事では無く、“この型が何故、有効と言われているのか”という部分の理屈をしっかりと「理解」する事です。
コピーを書いていく際に何から手を付けていいのかわからない場合は、「型」にあてはめて慣れていくことは、とても有益なことです。
しかし、この先、柔軟性のある文章が書けるコピーライターとしてより高みを目指していくというのであれば、宇崎さんの言葉を肝に銘じ努力していく、といことを考える必要があるかもしれませんね。
ライティングを基礎から学ぶなら、この2つの教材は、きっとあなたのお役に立てると思います。
まとめ
- P:Problem(問題)
- A:Affinity(親近感)
- S:Solution(解決策)
- O:Offer(提案)
- N:Narrowing down(絞り込み)
- A:Action(行動)
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「5つの質問」
「相手のことを思う」「共感」「ねぎらい」。
それさえあれば、たいていのことは上手くいくような気がします。