コピーライティングは「潜在意識」にアプローチして行動させる。

ラーメン。

普段はあまり食べないのですが、無性に食べたくなることが時々あります。

あとで思い返すと、そういう時はテレビでラーメン特集を見た後だったりします。

テレビの中でズルズルとラーメンをすすり食べるレポーターを眺めながら「おいしそう!食べたいなぁ」と無意識で思っていて、それが「ラーメンを食べる」という行動に駆り立てた引き金だったのかもしれません。

また、お酒を飲んだ後のシメでは、いつもの流れでいつものラーメン屋さんに行くこともよくあります。飲んだ後のラーメンは格別においしいですからね。
いつからか、それがルーティン化してしまっています(笑)

あなたも、自分の意思とは無関係に、何かに導かれるように行動してしまった事ってありませんか?

・テレビを見ながら、気づいたらチョコレートをたくさん食べてしまっていた。
・車を運転しながらスマホをいじる。
・街中で見かけたキレイな女性を目で追っかけてしまう。
・スーパーで、買う予定のなかったお買い得商品をついつい買ってしまった。
・いつもは開封しないメルマガを、魅力的なタイトルにつられて思わず開けてしまった。

これはほんの数例ですが、私たちは、日常のあらゆる行動をほぼ無意識的に行っているのです。

脳の95%は「潜在意識」

「私たちの思考、感情、学習の95%は意識されることなく生じている」ということは、神経科学者の間では一致した意見のようです。

意識的な行動は、残りの5%でしか行っていないわけです。

私たちの脳の95%の活動(無意識の活動)は、「潜在意識」と呼ばれており、その他5%の脳の活動は、「顕在意識」と呼ばれています。

「潜在意識」によって普段のほとんどの行動が決定されているとなると、自分で自分の行動を制御することは相当難しいことが分かりますね。

そう考えると、当然「モノを買う」という行為も「潜在意識」の影響を大きく受けていると考えられます。

私たちが自ら進んでモノを買ったと思い込んでいることが、実は、売り手によって巧みに誘導されていたのかもしれません。売り手による「潜在意識」の操作とそれに則ったマーケティングを仕掛けられることによって。

その結果、スーパーで買う予定のなかったお買い得商品を買わされる羽目にもあうわけです。

行動させるための、潜在意識を利用した「コピーライティング」

これまでの脳科学による研究の蓄積から、潜在意識を利用し人を行動させることは容易に可能であることが分かっています。

この科学的な方法を効果的に利用しているのが「優秀な営業マン」や「優秀なセールスコピーライター」による言葉ですね。

欲求を刺激するキャッチコピーを使ったり、お客様の声をたくさん掲載したり、権威を利用したり、ストーリー仕立てにしたり、割引をしたり、追申を書いたり・・・。

コピーライティングには様々なテクニックがありますが、これらのテクニックは人間の行動心理に根差したものです。行動心理の根本は時代が変わってもそう簡単には変わるものではありません。
ですから、今後もコピーライティングのテクニックは有効であり続けるでしょうね。

先人のライターたちがコピーを書いてテストを繰り返した結果、読み手の心に響く言葉や法則と言われているものは明確に分かっています。それらを使えばある程度の反応が取れるということも分かっています。

「人は感情でモノを買い、理屈で正当化する」

「潜在意識」は感情的かつ非言語的な意識で、「顕在意識」は論理的かつ言語的な意識です。

「人は感情でモノを買い、理屈で正当化する」と言われています。

売れない広告やコピーは、潜在意識に言葉が到達しておらず、顕在意識にのみ焦点を合わせたメッセージになっているのかもしれません。感情に届かないコピーは売れるコピーにはなりません。

売れるコピーを書くためには、脳の活動の95%を担っている潜在意識、感情にフォーカスすることが大切だということが分かっていただけたと思います。

このことを忘れずにコピーを書いていきましょう!

まとめ

私たちの思考、感情、学習の95%は意識されることなく生じており、私たちがとる行動の大部分は無意識のうちに決定される。
コピーライターは、まずこの読み手の「潜在意識」に焦点を合わせ、感情にアピールすることが大切。
そのためのライティングテクニックである。

感情に訴えるためのライティングテクニックですが、読み手のことを詳しく理解していないとテクニックの力を発揮することはできません。
ライティングテクニックの前に、やはりターゲットのリサーチが重要であることは言うまでもありませんよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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